先輩のインタビュー:岡田紘幸さん(日本・中国青年親善交流)

事業応募時の年齢 : 30歳(社会人) 

筆者:右

事業に応募した動機は何ですか?

漠然と国際・海外への興味関心を持ち、大学時代にこの事業の存在は、既参加青年の先輩を通じて知っていました。大学3年時、一度応募した(東南アジア青年の船)ものの不合格。「やはり国の事業の代表青年など、大それたことは自分には無理なんだ…」再チャレンジすることなく社会人になりました。
社会人生活は日々あっという間に過ぎ、ふと30歳を迎える前、やりたかったことなど将来を見つめ直した時、事業への参加意欲が再度浮上。と同時にタイムリミット(参加の年齢制限)に気付きました。
応募せずしてあきらめるか、チャレンジするか…を考えた際、やらない後悔より、ベストを尽くしての後悔を選択すべきであると決意。また当時、縁あって地方で手がけていた民間の日中若者交流事業を飛躍させるべく応募しました。
補足すれば、1つ私が多くの社会人応募者と異なっていたのは、大手企業などからの推薦でもなく、行政関係でもないこと。周囲の了解を得て、個人でやっていた仕事を休止し、一個人としてチャレンジしました。

事業に参加してどんな事を感じましたか?

前提の話を1つ。当時の派遣前後の日中関係は非常に厳しい時で、一個人ではどうしようもできない問題があり、中止も致し方ないと思っていましたが、この事業の歴史や両国・周囲の思いで、開催が実現されたことにまず感動しました。
2012年秋に北京、内モンゴル自治区、黒竜江省を15日間訪問し、中華全国青年連合会をはじめ関係者からの“おもてなし”を受けました。貴重な体験といえば“田舎”体験で、内モンゴルでの植林体験や、日中の悲しい歴史の日「9月18日」に訪れた大草原、広大な耕地に計画的に作られた畜産施設、黒竜江省ハルビン近くの湿地、観光農園のさまざまな先端技術を用いた栽培方法は、中国の自然の壮大さを感じるとともに、日本の抱える問題も考えるきっかけになりました。日本の食糧問題は依然、深刻であり、農業園視察後の意見交換会にて、日本青年団の団長が述べた「かつては日本の技術などを中国が学んだ。今は中国から学ぶべきことがたくさんある」という言葉が今なお、心に刻まれています。

事業での経験はあなたの人生にどのように影響していますか?

貴重な経験やアツい全国の仲間との出会いを通じて、もっと世界を見たいと感じるようになりました。限りある今後の人生をどう生きるか、 改めて真剣に考える意味では、大きなきっかけになったと思います。
偶然か必然か…派遣後の約半年後には、ご縁をいただいて中国以外の国へ。仕事でミャンマーの最大都市・ヤンゴンに滞在し、大変な思いはたくさんしながらも、約1年半にわたる現地での事業立ち上げ任務を無事に終えました。 派遣後の貴重な体験の中で、将来も中国を中心にASEANや、さらに西の中東・アフリカに関わる思いを強く持っています。一度きりの人生。歩みを止めることなく、見聞を広めながら、次なる行動の必要性を感じているところです。

応募を考えている方へのメッセージ

夢や志を描くのに、年齢は問題ではない。学生には学生の、社会人は社会人のさまざまなステージにおいて、次々に思いが芽生え、壁があり…でも、きっと何事にも若すぎることはないし、遅すぎることもないはず。それに注ぐ情熱が大事、その年代の役割があると思う。今が自分の人生で1番若い、やりたいことは何か?に素直になればいい。やったもん勝ち!

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