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OB/OG紹介 – XS〜Sサイズ専門ブランド、COHINA(こひな)創業:清水葵さん – 日本青年国際交流機構(IYEO)
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OB/OG紹介 – XS〜Sサイズ専門ブランド、COHINA(こひな)創業:清水葵さん

在学中にアパレルブランドを創業

2016年、大学3年時に世界青年の船に参加した清水葵さん。世界青年の船事業修了後、留学を経て「普通に」就職をする予定だった彼女は、ひょんなことから高校時代の友達と意気投合し、在学中にアパレルブランドを立ち上げました。それが、今、小柄な女性から熱烈な支持を集めている、XS〜Sサイズに特化したブランド、COHINA(こひな)。2017年11月に表参道を拠点として創業し、2018年に正式オープンしました。オープンから1年足らずで、インスタグラムのフォロワー数が7万4千人を超える人気ブランドとなりました。

アパレル業界の知識ゼロからのスタートした清水さんですが、業界の常識や先入観に囚われなかったことが逆に強みとなったといいます。怖いもの知らずで、アパレルの難しさを知らなかった清水さんは、壁にぶつかっても、できないと諦めるのではなく「できるためにどうするか」を考えました。アパレル業界の複雑な流通過程もネットを使い自分で調べ、海外の工場に直接メッセージを送り交渉し、時には友達のお母さんを頼りに洋服の型を手書きで作りました。

作り手の事情ではなく、消費者が欲しい商品を作る

無謀とも思える彼女のビジネスを可能にしたのは、「D2C」という、メーカーが直で顧客と売買取引するビジネスモデル。従来の大量生産型アパレルブランドは作り手から販売にいたるまでが細分化され、中間マージンが大量に発生していましたが、作り手から販売、消費者からフィードバックを得るまでをすべてCOHINAが一括管理することでコストを削減。ロット数が少なくとも採算が取れるビジネスモデルを作り上げました。

「共感」と「コミュニケーション」がCOHINAのコアだという清水さん。土日を含め毎日欠かさずインスタライブを配信し、消費者と直接コミュニケーションを取りながら意見を聞く場を積極的に作っています。SNSで簡単に消費者のニーズを聞くことのできる時代になったからこそ、大量生産型のビジネスではなく、消費者が欲しいもの・売れ残りの少ない商品を確実に作っていく。COHINAのビジネスモデルは次世代型のサステイナブルなモデルといえます。

世界青年の船 多様性と行動力

個人でブランドを立ち上げ、小柄女性がもっとファッションを楽しめるよう尽力している清水さんは、ダイナミックに活躍するパワフルなリーダーです。しかし、彼女は大学まで自分は狭い世界にいたと話します。日本の教育システムでは、画一的なレールしか見ることができず、なかなか外に飛び出すことができないという清水さん。世界青年の船に参加した際、様々なバッググラウンドを持ち、いろいろな道を歩んでいる青年たちと出会い、今までの常識が破壊されたといいます。敷かれたレール以外を考えるきっかけとなったという世界青年の船ですが、清水さんは行動の大切さも学んだそうです。

海外からの参加者と英語で会話することができず、どのように話せばいいかの準備ばかりに追われ、なかかな行動をとることできなかったという船の前半戦。このままではいけないと思い、勇気を振り絞り海外青年しかいない場に飛び込んだことから、「準備ばかりしても行動しなければ意味がない」と気づきました。経験のなさから来る不安、自信のなさ、時間がなければ行動ができない、そんな言説に囚われていると何も行動ができないと清水さんは繰り返します。自信がなくとも、やりたいと思うことはやってみるべき。船を通じて、行動の重要さを知ったことは、ビジネスを展開する上で重要だったといいます。

「大は小を兼ねる」。そんな言葉に裏付けられ、フリーサイズの洋服が多く存在する日本。今の時代は、ファッションに限らず、自分の個性を大切にし、自分の好きなものを選択できるようになるべきと清水さんは語ります。今後はキレイめカジュアル以外のテイストを取り入れるとともに、海外展開を目指すというCOHINA。今後の活躍に期待が集まります。

インタビュー担当:小宮 理奈(第21回世界青年の船事業参加)


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