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OB/OG紹介 – フィジー語学学校「カラーズ(COLORS)」校長:永崎裕麻さん

皆さん、今幸せですか?

世界青年の船(SWY)参加青年で、フィジーの語学学校「カラーズ(COLORS)」の校長である、永崎裕麻さんにお話を伺いました。

永崎さんは、世界青年の船参加後から“幸せ”で有名な国、フィジーに移住され、現在フィジー在住12年目です。その間、世界青年の船のファシリテーターやナショナルリーダー、東南アジア青年の船の管理部員としても内閣府事業に関わってこられました。

幸せに暮らせる移住先を探すためにSWYに参加!?

永崎さんは、大学卒業後、金融系のシステム・エンジニアとして働きだすも、日々納期に追われる毎日でした。通勤時間がもったいないからと会社に泊まりこみ、人付き合いが苦手で人間関係に神経をすり減らし、有給休暇を申請するのも罪悪感を覚える・・・ 「この先の未来に本当に幸せはあるのか」と自問する日々を送っていました。

そんなサラリーマン3年目のある日のこと、「世界でもっとも住みやすい都市ランキング」なるものが目に入りました。日本が嫌いだったわけでもありませんが、「もしかしたら日本以外にもっと自分にフィットする国があるかもしれない」という考えがふと頭に浮かんできました。そして、世界でもっとも住みやすい国ランキングの「主観版」をつくりたい、そしてその1位の国に住んでみたいという衝動に駆られます。

移住先を探すため、合計2年2カ月の世界一周旅行をされた永崎さん。魅力的な国はたくさんありましたが、日本を離れてまで住んでみたいと心から思える国は見つかりませんでした。最後に掛ける思いで、日本の内閣府が主催する国際交流事業「世界青年の船」に参加することにしました。

参加された世界青年の船で、永崎さんはフィジー人との強烈な出会いがあります。

世界青年の船ではグループに分かれて活動をするため、グループメンバーの自己紹介が最初にありました。明るいキャラクターを印象づけたいと思うも、そもそも人前で話すのが苦手で、かなり緊張していたせいもあり、口から出てきたのは・・・ 「この前、4年付き合った彼女と別れたんです」 この一言。結果、それまで温かかった場の空気が一気に凍りつきそうになりました。その瞬間です。 「ウヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!」。1人のフィジー人女性がいきなり大爆笑しはじめたのです。すると、その高らかな笑いに釣られてほかの参加者たちからも笑いが起きました。おかげで場の空気が最悪の状態になることはなく、なごやかな時間をキープすることができました。全員の自己紹介タイムが終わり、休憩時間になった時、永崎さんはそのフィジー人女性に話しかけます。「僕の失恋の話、何がそんなにおもしろかったのですか?」。そのフィジー人女性は言いました。 「ん? まったくおもしろくないで。ただ、悲しい時こそ笑っとかんとな。ウヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」。この返事を聞いて、永崎さんの身体を稲妻が駆け抜けます。悲しい時こそ笑えばいい、という哲学に感銘を受けたのではなく、その哲学を自然に実行できていることに対して驚いたからです。

世界青年の船終了後、すぐにフィジーへ行く決心をした永崎さん。勤務先は、語学学校。理由は、世界一周旅行の際に語学学校に通い、様々な人が言語習得という共通目的を持って集まり、情報の受信・発信が活発なところが気に入っていたからです。

経験に投資、配当は幸せ

語学学校での勤務経験もなく、フィジーという行ったことの無い土地での勤務について、不安やリスクを感じた事はないという永崎さん。それは、リスクを恐れる人とは違い「『地位財』を失うことに対する抵抗がない」からです。地位財とは「周囲と比較することで満足が得られる財」のことです。例として、給与・貯金・車・家・社会的地位(役職)などが挙げられます。反対に、非地位財とは「周囲との比較は関係なく、満足が得られる財」のことです。例として、愛情・自由・自主性・絆・社会との関わり・健康などが挙げられます。地位財から得られる幸福感は短期的であり、非地位財から得られる幸福感は長期的だと言われています。

永崎さんは、非地位材に重きを置くことで、リスクを感じる事なく様々なことに挑戦をしています。その経験を通じて、今までとは違う基準に気づくことが出来ています。例えば、定規しか持っていなかったのが、分度器や三角定規も手に入れるように。それを通じて、自分の事をより深く理解できます。そうして自分のHappyの基準を見つけ、幸せに暮らすことが出来るのです。

お金は人生の経験ほど重要ではない

永崎さんは、リーダーシップ育成や人事育成をという感覚はなく、「縁があった人に自分ができることを提供する」というスタイルを取っています。永崎さんは様々な活動をされていますが、例えば語学学校であれば、英語初心者に対し、語学プログラムを提供する事に加え、ライフスタイルをアップデート出来る気づき、つまり幸せの軸は何かも併せて提供しています。これはつまり様々な経験を提供しているという事です。

有名な経済学者のケアンズは1930年に発表した小説の中で、「100年後、人類は初めて余暇の使い方に悩む」と言いました。どうしてもお金に対する比重は大きくなりがちですが、様々な経験をして自分の幸せの軸を知っておかないと、後々お金があっても暇を持て余すという不幸に陥ってしまうかもしれません。永崎さんは自分の幸せの軸を知ってもらうという事を通じて、次世代の人材育成に貢献されています。

一方で闇雲に様々な経験をするために、予定を詰め込みすぎるのは良くないと永崎さんは言います。今日は、スケジュールが空いたら埋めてしまい、忙しいと思い込んでいる人々が多くいます。だからこそ永崎さんは”スケジュールのホワイトニング”を推奨しています。時間持ちになると、本当にやりたいと思った事に対してモチベーション高く取り組めるからです。自分がやりたいと思った事を、やりたいと思った時に取組む事で、良質な経験をする事が出来るのです。

世界青年の船にチャンスを与えてもらえ、人生をアップデート出来た

平成16年度世界青年の船に参加された永崎さんは、その後もファシリテーターとして平成24年度、ナショナルリーダーとして平成28年度の世界青年の船、また、管理部員として平成25年度東南アジア青年の船と計4回も船に乗る経験をされています。そんな永崎さんが語る、世界青年の船の一番の魅力とは「人生を変える経験が出来る」ことです。

「自分が成長や変化をする際には、今までと違う尺度や基準で物事を見る必要がある。世界青年の船では、6週間11ヵ国の青年と強制的に過ごすという環境を通じて、自分の物差しが一気に変わるチャンスが与えられる」

また、自身が参加されたときは移住の決め手になる、フィジー人との出会いを、ファシリテーターとして参加した際には本を出版するきっかけをくれた世界青年の船については永崎さんは、「毎回人生をアップデートしている。恩返しするつもりがいつも沢山与えてもらっている」と感じています。

最良の思い出入手としてのSWY活用法

人生の満足度を高める際に、良い思い出に繋がる経験が重要だという永崎さん。では、その思い出とは何によって構成されるのだろうか。

「思い出=A×Bと言われたら、何と答えますか?」

答えが無い問いであるものの、永崎さんは「非日常と大切な人」と答えます。いつもと違う非日常だからこそ記憶に残り、忘れたくない大切な人と共有した経験こそ思い出になるからです。

「非日常と大切な人のどちらも兼ね備えているのがSWY。SWYは良い思い出を作る仕掛けが至る所に張り巡らされている。」という永崎さん。あなたも最良の思い出を入手できる世界青年の船事業に参加してみたらいかがでしょうか?

インタビュー担当:遠藤 友紀(第30回世界青年の船事業参加)

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