#I am a peace warrior 第6弾 Peace Education: 1K Paper Cranes for Peace

この度は、第45回東南アジア青年の船事業の代表青年による事後活動から派生した活動が第46回の参加青年(束元奈々さん)によって更なる展開を遂げ、フィリピンで行った活動についてレポートします。

#I am a peace warriorとは、折り鶴の共同制作等を通じて、活動に携わった人が平和ついて考え、1人のPeace warrior(平和戦士)として世の中に社会還元する平和活動です。

これまでの活動:
#I am a peace warrior 第1弾
#I am a peace warrior 第2弾
#I am a peace warrior 第3弾
I am a peace warrior 第4弾
I am a peace warrior 第5

ワークショップにて

 

フィリピンで行った活動の概要を教えてください

フィリピンのツゲガラオにて、St. Paul University Philippines の付属校である小学校を訪れ、第3学年から第6学年の生徒を対象に、長崎の原爆を題材に平和について考えるワークショップを開催しました。本ワークショップでは、私たちが日本の国内プログラムで訪れた長崎で、長崎県通訳案内士の方による原爆に関する講演や、長崎原爆資料館、平和公園の訪問を通し、平和について考えたことをシェアリングしました。また、長崎の原爆について低学年にも分かりやすく伝えるため、ビデオ鑑賞の時間も設けました。ワークショップ後半では、折り鶴の制作を行い、折り鶴にこめられた意味やなぜ千羽折る必要があるのか説明し、実際に私が折り方をデモンストレーションしました。

折り鶴を生徒さんに教える様子(右:束元奈々さん)

    

今回の活動に至った経緯を教えてください

私たちのソリダリティ・グループ(東南アジア青年の船事業における、11ヶ国の参加青年で構成される活動グループ)は日本の国内プログラムで長崎を訪れました。その際に、長崎県立長崎東高校に訪問し、学生さんと参加青年で折り鶴を通じた交流を行いました。そこで参加青年と生徒さんが一緒に折った鶴と、前年度の参加青年がフィリピンの生徒さんと作成した折り鶴を合わせ、フィリピン参加青年と日本参加青年が平和公園に献納しました。そうした活動に感銘を受けたフィリピン参加青年のキットが是非今年もやろうという事で、私に声をかけてくれました。彼はSt. Paul University Philippinesで教師として働いているため、そのおかげで開催場所の設定はスムーズに進みました。その他にも、フィリピン参加青年のザリとナショナルリーダーで裁判官のババも参加してお手伝いをしてくれました。彼らはマニラとダバオから仕事を休んでまで参加してくれたため、本当に感謝しかありません。

長崎県立長崎東高校の生徒さんと参加青年の交流の様子

 

46期のフィリピン参加青年が折り鶴を献納する様子

 

千羽鶴の制作を担当されて、準備段階での苦労などあれば教えてください。また、セッションを実施されての感想もお願いします

事前にキットとザリに折り鶴を練習してもらったのですが、折り紙に馴染みのない外国の人々に鶴は難しいらしく、折り方を教えるのに苦労しました。また、それを小学校低学年に教えるとなると生徒さんが混乱してしまうと考えたので、ある程度手順を簡略化したり、折り紙に平和へのメッセージを書いてもらうなどして、制作してもらいました。

予想を遥かに上回る250人の生徒さんが参加したため、心配してはいたものの、結果として折り方を知っている生徒さんが折り方を他の生徒さんに教えるなど、折り紙を通じてコミュニケーションが多く生まれたので良かったです。中にはオリジナリティに溢れる鶴を制作してくる生徒さんもいて、個性を大切にするフィリピンの教育を肌で感じる場面もありました。

 生徒さんが制作したメッセージ付き折り鶴

 

活動に参加したフィリピン児童の様子や反応はいかがでしたか?

“Ate Nana”と生徒が呼んでくれることがとても嬉しかったです。みなさん日本人から来た私を歓迎してくれましたし、日本文化に関する質問も多く受けました。中にはハグしてくれる子や日本語で話しかけてくれる子もいました。

セッションでは、緒方貞子さんの名前を知っている生徒さんがいてとても驚きました。彼らの平和教育や世界に対する関心の高さを実感しました。

セッションを通じた生徒さんの反応をまとめた動画がありますので、そちらも是非ご覧ください。

 

活動の様子をまとめた動画:

 

今後はどのように活動する予定ですか?

今後はフィリピンから持ち帰った折り鶴を長崎に届け、平和公園に献納していただこうと考えています。

参加してくれた生徒さんとの集合写真

 

 

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