先輩のインタビュー:金子敬介さん(地域コアリーダープログラム)

事業応募時の年齢 : 36歳(えのき製造メーカー 取締役、認知症予防サービス企業 経営者 ) 

事業に応募した動機は何ですか?

世界保健機関の報告書(2012年)によると、2050年までに世界の認知症有病数は1億1540万人に増えるとされ、日本をはじめ世界中で認知症対策が重要視されています。
この中で、私は世界中を笑顔に幸せにする一助として、認知症・生活習慣病予防のための運動・食事サポートを行う会社を経営しています。今後、この活動を日本、世界中に普及したいと考えている中で、本事業を知り、日本と同様に2020年の時点で「超高齢化社会」へ突入するドイツにて新たな学び・視点を得られることを期待して応募させていただきました。

事業に参加してどんな事を感じましたか?

ドイツにおける認知症をはじめとする高齢者対策の取組みが、行政、大学、自治体、民間企業、非営利団体、市民と、それぞれが個別で類似した活動を行うのではなく、連邦政府の方針決定のもと、自治体、民間企業、非営利団体が全体をつなぐハブ機能を担いながら、社会全体で高齢者問題を高齢者だけでなく、また、健康事業で完結せず地域経済の活性化までを見越して、青少年、成人、高齢者という多世代で支え合うことを常に考え、世代を超えて支え合い・助け合いにつなげる取組みがとても印象的で勉強になりました。

事業での経験はあなたの人生にどのように影響していますか?

ドイツでの学びをもとに、帰国後は信州大学、非営利団体、民間企業と連携した認知症予防と地域経済活性化の取組に着手したところ、その成果について講演依頼をいただき、2018年11月「世界健康首都会議」にて発表いたしました。今後も、認知症予防活動と地域経済活性化を重要視しながら、関わるそれぞれの立場にて取り組みを続けられるよう、健康・幸せのハブ機能としての取組みと認知症予防運動プログラム、及び「えのき食べるだけダイエット」の食事サービスを通じた認知症予防の普及に努めて参ります。

応募を考えている方へのメッセージ

自分の専門性を高め、広い視野を得たいという思いがあればぜひ参加ください。日本代表として日本全体を世界的な視点に立ち、あらためて専門分野を見つめ直すこと、そして、様々な立場で活躍するメンバーとのディスカッションを始めとしたプログラムにより、あなたの視野、能力、つながりを大きく広げることができます。日本代表として日本、世界がより幸せになるよう頑張っていきましょう!

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