Message &
Manifesto

会長挨拶と当期活動方針

Message

日本青年国際交流機構 会長

白木 邦貞

Profile

第18回「世界青年の船」事業に参加。以後、地域と世界をつなぐ活動に携わり、三重県IYEO会長や全国の社会貢献担当副会長などを歴任。2024年よりIYEO会長に就任し、世代や分野を越えて挑戦と共創を広げる取り組みを進めています。

皆様、このたび会長に就任いたしました白木邦貞(しらきくにさだ)です。

私は日本青年国際交流機構(IYEO)の会長として、そして一人の挑戦者として、この場を借りて私の決意を表明させていただきます。

IYEOにおける私の使命は、社会や次世代に架け橋を作ること、IYEOは変わっていけるのだということを会員の皆様と作っていくことです。そのために、私は常に現場の最前線で走り続けます。現場での活動こそが、社会の真のニーズを捉え、解決策を見出す原動力だと考えています。

しかし、それだけでは十分ではありません。どれだけ素晴らしい活動や挑戦であっても、社会にしっかりと届け、広めていかなければ、その意義は薄れてしまいます。私は、現場での経験を基に、その価値を「見える化」し、IYEOそして社会全体にその成果を伝えるための仕組みを構築することに取り組んでいきたいと思います。今、IYEOの現場、特に地域の現場では何とも言えない先の見えない状況にあるのではないでしょうか。

もはや今までのやり方をこれからも同じように続けていく先に未来がないと思っています。私が特に注力したいのは、新規入会者、そして、新しく担い手として役員になった方々へのオンボーディングです。若い世代にしっかりと目を向け、彼らに選ばれる活動と組織を作り上げることです。未来を担う若者たちにとって、IYEOは単なる同窓会の場所ではなく、自らの力を試し、成長できる場であればきっと意義を感じ、たとえ入会金を払っても入りたいと言ってくれると信じています。そのためには、常に若者の声に耳を傾け、彼らが共感し、意欲的に取り組める活動を提供していくことが必要です。そして、彼ら彼女らが失敗してもよい、思いっきり挑戦できるコミュニティや組織を作ることこそが、未来への鍵だと思っています。

私の任期が終わるとき、先輩たちが築いてきてくれたこのIYEOの本質的な良さは残しつつ、新しい世代のみんながやりたい!やって良かったと思ってもらえるような活動や組織運営に再構築し、新しい世代に引き継ぎたいと思っています。

IYEOは常に進化し続ける組織であり、次の世代が新たなリーダーシップのもと、さらに高い目標に向かって挑戦していくことが必要です。私はそのために、挑戦し続ける姿勢を体現し、次世代が自信を持ってバトンを受け取れるよう、全力で取り組んでいく所存です。

IYEOは私にとって単なる一ボランティア組織ではなく、私の人生にとても大きな影響を与え、それこそLife Changing Experienceとなった重要な存在です。このコミュニティそして内閣府の青年国際交流事業がより良い形で次世代へと受け継がれ、広がり深まり豊かな生態系として育っていくことを支えることが、私が最も大切にしている使命です。皆様と共に歩み、学び、挑戦し続けたい。私は全力で走り続けます。

どうか引き続き、皆様のご支援とご協力をお願い申し上げます。

2024年10月
日本青年国際交流機構(IYEO)
会長 白木 邦貞

MANIFESTO

IYEOは1985年の設立以来、地域と世界をつなぐ活動を展開し、社会貢献に寄与してきました。しかし、長年にわたり組織の課題が十分に解消されないまま、社会の価値観の多様化への対応も遅れた結果、既存会員が活動への関心を失い、主体的に関与する人が限られる状況が続いています。また、若い世代にとって魅力的で意義ある活動を提供できず、新規入会者が減少し、組織全体の活力が弱まるという問題も抱えています。
こうした状況を打開するため、志を同じくする有志が立ち上がり、組織の現状を見直し、課題の解消に向けたリバイバルプランを2019年に策定。組織運営の基盤を整え、活動を再構築するための取り組みを進めてきました。その結果、IYEOは少しずつ新たな体制を整え、将来に向けたビジョンを具体化するための準備を進めてきました。
これまでの取り組みを踏まえ、創設40周年の節目にあたる2025年に向けて、IYEOは未来創造へ向けた強い決意を示し、変革への取り組みを社会に広く発信するため、2024年に第二創業宣言を行いました。この宣言では、以下の3つの柱を掲げています。

1.活動の質と会員の主体性を高める組織改革
IYEOの存在意義と活動内容をゼロベースで見直し、社会が必要とする価値を提供できる団体へと生まれ変わります。既存会員が活動に「自分事」として関わりたくなる仕組みを作るとともに、活動の質と多様性を高めます。これにより、会員が能動的に関与する機会を増やし、団体全体の活力を向上させます。

2.次世代を引き付ける魅力的な活動の展開
若い世代が積極的に参加したくなる魅力的な活動を創出します。これには、地域や国際社会の課題に応える新しいプログラムやプロジェクトの立ち上げが含まれます。未来を担う世代と共に、多文化共生社会の実現を目指します。

3.社会との接点を強化し、認知され必要とされる団体への成長
活動内容を効果的に発信し、IYEOの理念や価値が広く認知されるよう努めます。地域住民や企業、行政、他団体との連携を深めることで、社会の課題解決における信頼されるパートナーとなり、社会から必要とされる団体を目指します。