中国派遣団同窓会の概要 

 中国派遣団同窓会は、昭和54年度に始まった「日本・中国青年親善交流」事業に参加した青年を主メンバーに、日本青年国際交流機構を母体として活動しています。



発足まで

 発足の数年前から日本側で少しずつ発足に関する話し合いの場を持ち、平成9年の「日中国交正常化25周年記念日中青年国際交流推進会議」では分科会の一つに「同窓会交流の今後について」を設け、中国青年代表と共に同窓会としての民間交流について意見を交換しました。中国青年からは中国側の問題点として、中国の既参加青年が中国各地広範囲に分散していること、また職務上の異動が多く組織の運営が困難であることがあげられましたが、おおむね日本で同窓会発足に向けての準備をしていることについては有意義であるとの合意が得られました。平成11年3月には京都で設立総会を開催し、日本青年国際交流機構内の組織として中国派遣団同窓会が発足しました。
 発足にあたり、首都圏と地方での活動に対する盛り上がりの温度差や、事務局の運営負担などの問題点も挙げられましたが、それよりも多くを占めたのが、派遣団に参加して得られた思い出や体験を更に膨らませることができること、事後活動を通じて少しでも日中友好に貢献したいという志などのプラス思考の意見でした

活動内容

 近年、年に一度の総会を派遣団持ち回りで幹事役となって、通常は1泊で同窓会を開催し、中国青年の訪日時には都内視察の同行や地方プログラム先での受入れなど、各都道府県IYEOと連絡を取りながら積極的に活動に取り組んでいます。当該年派遣団の横のつながりだけでなく、年度を超えての縦のつながりが強化され、また中華全国青年連合会の皆様のご協力も得て、派遣を終えた後も事後活動を通して中国との関わりが深まっていることは、発足当時の志が根付いたと言えると思います。
 各メンバーが仕事や学校での忙しさを抱えた中での同窓会の運営なので、困難なこともありますが、中国派遣団に参加した青年はおおむね陽気でおおらかです。それが中国派遣団の一番のよさであり、会の原動力であると思います。民間レベルでの友好増進を目指し、歩みは遅くとも10年後、20年後へ向けて基盤を固めていきたいと考えています。

組織

 中国派遣団同窓会は組織として、会長1名、副会長を東日本と西日本それぞれ1名計2名、秘書長1名、事務局を置いています。