「21世紀ルネッサンス青年リーダー招へい」事業
コースのねらい


開発コース

「開発」はいかなる経済水準の国においても、国民一人ひとりの生活・社会基盤を整えるために必要とされてきている。開発は途上国だけにおける問題ではない。先進国においても経済開発、社会開発、地域・コミュニティーでの再開発など、多くの課題がある。これまで開発といえば、政府主導が一般的であったが、民間企業、NGOの関わりがどんどん大きくなり、その役割は進化している。また、政府、民間企業、NGO、それぞれを区別する意味も薄れてきつつある。
 開発コースでは、21の参加国における民間企業、NGO、政府が「自国での開発」において協調する事例を取り上げ、共有することから始める。その上で、今後の開発における三者の協調の在り方を模索していきたい。その共通概念を基に、事後活動組織など(
もしくは自分の所属する組織を基盤とし、他の組織(民間企業、NGO、政府等)とも連携をとりながら、国際協調へ向けたプロジェクトの提案を行う。そして、その具体的方策を協議し実現させることを目指す。

教育コース

 教育は、学校、家族と社会の中で行われている。今年度の「21世紀ルネッサンス青年リーダー招へい」事業、教育コースでは社会で実践されている教育活動に焦点をあてる。社会においては、様々な教育活動が行われているが、その中でも、10代後半から20代前半の青年たちに向けて、国際理解と国際協力の精神を養う青年教育活動に着目していく。
 国際化が進む社会において、異なる背景を持つ人々の築く環境に適応・参加することは青年たちにとって重要なことである。国際理解と相互関係を深める有効的な活動を探求する過程において、まず各国社会の中で現在行われている青年教育活動を共有し、それらの活動を実施する上で、重要だと思われる要素を抽出していく。その後、本事業の参加青年たちが、今後教育活動を実地するという前提で青年教育活動の企画立案を行う。実際に活動が各国で実施された暁には、体験を継続的に共有し、更なる国際協調の実践に向けて、活動のノウハウや人的資源の国間における共有が可能となる方策を構築していきたい。



マネジメントコース


 団体運営は、組織力や人材の育成、資金調達など、さまざまな要素がバランスよく組み合わさることによって効率よく行われる。
 その中でも『組織力』は団体を動かすためには必須であり、一人一人の力が引き出され、それらが組織活動にいかされることで活性化される。
 マネジメントコースでは、相互作用を通した一人一人の可能性を拓くための知識やスキルを共有することから始める。そして、それらの知識を複数国にまたがる共同活動の実施や個々人の所属する組織及び事
後活動組織の活性化のための方策としていかすことを目指す。特に、本事業で提案されたプロジェクトの実施にあたり、積極的にリードしていくことを実績の第一歩とする。

パブリックリレーションズコース

 組織がある理念や方針、メッセージをもって活動する時、広報というツールをなくしては語れない。情報の送受信の役割を担う広報活動の意義は、近年ますます注目されている。
 広報コースでは、広報の概念及び日本における実状について学ぶとともに、参加者間での様々な事例の検証、課題の整理をしながら、効果的な広報とは何かを考え、広報担当者としての能力を向上できるようなプログラムを目指す。そして、各国での参加者の青少年活動における広報部門の充実のための実践的なフレームワーク作成や、参加者同士の国際的なネットワークの構築などについても検討する。
 事業後に取り組む活動の第一歩としては、本事業で提案されたプロジェクトの実施状況を集約し、事後活動組織関係者に情報提供をすることで、事業関係者の意欲を高めることに寄与する。また、プロジェクトの成果を広く世に広めることにも取り組むこととし、それらの活動のより広い展開や理解者を増やすことに貢献することを目指す。